k.onoderaの映画論

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映像: 野球、おっぱい、ラーメン。

ジャン・ピエール・リモザンが好きだ。 彼のサインまで持っている。
ゴダールの『ウィークエンド』を観て映画監督をこころざしたというジャン・ピエール・リモザンは、フランソワ・トリュフォー同様、「カイエ・デュ・シネマ」の批評家だった。 『勝手にしやがれ』を彷彿とさせる、ヌーヴェル・ヴァーグ的ボーイ・ミーツ・ガール映画を得意としている。
最近の『NOVO』ももちろん素晴らしいが、それは次の機会に話したい。

彼の監督した『TOKYO EYES』は、少なからず衝撃だった。 夢のような、おそろしくきれいで自由な浮遊感覚を味わえるこの作品は、同じくフランスから日本に渡り作品を作る漫画家フレデリック・ボワレなども彷彿とさせる、透明感に溢れた映画だった。
ドラマ「東京ラブストーリー」の脚本家、坂元裕二がセリフの言い回しを補佐してるところが面白い。 「東京ラブストーリー」とは、対極にある作品なのに。

武田真治、吉川ひなのと東京(下北沢)を、観たことのないようなフォトジェニックさで撮影されている。 ショットそのものは平凡だったりするが、そのことがありがちな絵葉書感を回避していもする。
この、人物に焦点を合わせて、絵コンテを無視して突っ走ってゆく方法は、この映画にゲスト出演している北野武の撮影方法と合致している。
ゲスト出演といえば蓮實重彦もキオスクの店員役として演技したらしいが、カットされたらしい。 面白いのは、「これぞ日本」といった映像が、全くと言っていいほど出てこない。


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