アメリカの持つイデオロギーや世界観は、日本がそうであるように、もちろんグローバル・スタンダードなどではない。
例えば、ジェームズ・キャメロン監督、アーノルド・シュワルツネッガー主演の『トゥルー・ライズ』で、ハリアー戦闘機に搭乗したシュワちゃんが、アラブ人テロリストを完膚なきまでに撃滅するというシーン・・・。
イラク戦争そのものを表したようなこのシーンは、アメリカ人のメンタリティの闇の一部を、いみじくも垣間見せてしまう戦慄の情景なのである。
「必要ない」と判断されたキャプテン・アメリカ。
「今だから必要だ」と思ったスーパーマン。
全く逆の様相を見せる2人の存在だが、どちらにしろ、彼らスーパーヒーローは存続の危機に瀕していることは間違いないようだ。
民主党、共和党支持の発露なだけかもしれないが。
映画『スーパーマン リターンズ』でも、スーパーマン不要論が囁かれる。
もはや誰も、大上段から正義を語ることができない社会になったのだ。
だがこういった混迷状況は、ある意味で面白い状況だともいえるだろう。(了)
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